2012年12月04日

骨折の顛末2

ご無沙汰してます。日本に帰国しています。
11月までと言っていたこのブログ、北京生活最後を書き綴るまでもう少しお付き合いください。

さて、骨折の顛末その2

朝、水のペットボトルを左手で開けられずカッターでつながっている部分を一つずつ切り離してなんとか開ける。
所要時間約20分。着替えるのも一苦労。あー、もう自分で蒔いた種とは言え本当に不便!!!
9時の予約だったため、外でタクシーを捕まえようとするもちょうど通勤時間帯で片手固定に慣れない私はどんどんほかの人に追い抜かれてしまう。
そうこうするうちに雨まで降ってきて、傘をもってレントゲンを抱えてというのがどう考えても無理で近所に住む友人Dさんに電話でヘルプを頼み迎えに来てもらった。
病院に行くとそこは名前のとおりまさにオアシスぴかぴか(新しい)
昨日の野戦病院さながらのローカル病院と違い、受付スタッフの人々は笑顔で感じがよく、パーテーションで仕切られた個室でプライバシーを守られながらゆったりと初診の際に必要な書類を記入。(Dさんが代筆してくれた)ロビーにはなぜかグランドピアノもある。
日本部部長のLさんも来て下さった。Lさんは良い意味で近所の世話好きのおばちゃんという感じがして安心できる。

Lさんに案内されて外科の李先生に診てもらう。
李先生は中年の女性で、以前は私が昨日運ばれたJ病院で勤務されておりその後しばらくアメリカの病院で勤務されていたそう。
昨日は絶対に手術と言い張られていたので、心の中はもう手術するしかないなぁと半ば諦めムードだったのだが、レントゲンを見た李先生は一言「私だったら手術はしない。」
え、ホントに!?
「ここは神経が集まっている大切な場所だから切るのが最善の選択とは思わないし、手術した場合としない場合の違いがそこまで大きくなるとは思えない。でも、あなたを昨日診た先生がなぜ絶対手術をしなければいけないと言ったのかは気になるから、J病院の肘の専門の先生に問い合わせてみましょう。それからあなたを実際に診たJ病院の当直の先生にも聞いてみます。もし、手術をしなければいけないならば、どうして手術が必要なのか、という点をはっきりさせてからしましょう。その時には助手としてJ病院から手術が大好きな先生も呼んであげるから安心しなさい。」
李先生素敵すぎる!
ここまできちんと責任を持って診てもらえて、心から安心。
ああ、本当にオアシス。

もしかしたら入院になるかもしれないので、一応病室も見せてもらった。
私が今まで見たことがある日本の病院のどの個室よりも綺麗でベッドもソファーもフカフカ。
バスタブはないけれど、シャワールームのタオルもピカピカのホワホワ。
「何も持ってこなくて良いので、暇つぶしの本だけ準備して来てください。」とLさんの言うとおり、今ここで入院と言われても「はい、わかりました。」と言えてしまいそうな設備。
骨折して以来髪を洗っていない私の為に、看護師さんが病室のシャワーで洗髪までしてくれた。

この時点でつくづく思ったのは、海外旅行保険に入っているならば、もしも入院や手術が必要かもという症状の場合は最初からこういう入院設備がある病院に来るべきということ。
今回私の場合は手術するにしても一週間以内にすればよいという状態だったので転院できたけれど、これが複雑骨折とかで緊急を要する場合は有無を言わさず転院先で手術、入院だっただろう。

「明日また連絡するので、それまで家でゆっくり休んでくださいね。」と病院を送り出され、帰りににDさんにユニクロに連れて行ってもらった。
自分の服だと固定した腕が通らないので、メンズのXLのシャツとTシャツを購入。
タグも袋もお店の人にすべて取ってもらって、そのまますぐ着られる状態にしてもらった。

セブンイレブンでサンドイッチを買って、家まで送ってくれたDさんにペットボトルを3本ほど開けてもらってやっと一息。
まだ手術をしなければいけないかもという緊張感と骨折したショックはあるものの、気持ちはかなり落ち着いてきた。

夜は日本から帰国したばかりのゆみんぐちゃんが様子を見に来てくれ、二人でホットモットのお弁当を配達してもらって食べる。
まだ食欲が完全に戻っていないので、全部は食べられなかったけれど人と一緒に食事ができるありがたさをひしひし感じたのだった。

posted by ゆみこ at 09:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月18日

骨折の顛末1

10月13日深夜。自宅で暗い中戸締りし(メガネしてなかった)本当にほんのちょっとした段差につまづいて転倒。(後に「そういう風につまづくってもう若くないんだなぁ私たちと思った。」となぜか友人までしんみりさせる)
思いっきり手をバシンとついてしまい、右手に体重がかかって斜めに倒れた。かなり痛くてちょっとヤバイか?と思ったものの、まさか折れているとは思わず就寝。

10月14日
普通に7時間くらい寝て起きる。
腕を動かし確認してみると右腕に激痛。
骨は折れてないだろうけど、筋を違えてしまったかもと思い某外資系クリニックへ。

レントゲンを撮ったら技師さんに「ああ、骨折してるね。」と言われ、そこから目の前真っ暗に…。
診てくれた外国人の先生に「ここはとてもインポータントな場所だからすぐに転院して手術が必要。」と言い切られ、口調的には転院して今日すぐ手術くらいの勢いだったのでさすがに一人で手術とか無理!!と思い、中国人の友人に電話。
残念ながら彼女は北京にいなかったものの、日本語が話せ海外旅行保険の手続きにも詳しい親戚の人が私が転院する外科手術では有名なローカル病院、J医院に来てくれることになった。

J医院にタクシーで移動。ここは中国全土から患者さんが集まるので、廊下にはストレッチャーに乗ったままの患者さんが放置されてたり、なんか服に超血が付いている人がいたりと、とにかくすごい混雑。そして診察室に入るとまあ予想はしていたが私が診察を受けている間に知らない人が次から次へと入ってきて一緒にレントゲンを見たり、「こっち先に診てくれ」と交渉しはじめたりカオス。
こういうの精神的に弱っているところに更にダメージを受ける。
で、J医院の先生「手術しなくてもしてもどっちでもいいけど、今ベッドがないから一週間以内に決めろ。もし手術するならベッドの問題はそっちの医院長とウチの医院長で話し合えば。」と付き添いの看護師さんに言い放つ。

詳しく話を聞くと、手術をしたほうが後遺症が残る可能性が低くなるのでした方が良いんじゃないか、という結論。
そして手術した場合は1週間の入院が必要だとか。
更に打ちひしがれ、手を固定する為に地下に降りる。
で、昨日UPしたあのギブス(最初は温まっていて柔らかい状態で、腕の形状に合わせて変形させる。冷えると固まる)をつけてもらったわけだけど、それがまた…

技師室はあるのに、そこのベッドは技師さんたちのお茶のカップやらなんやらが置いてあり、「廊下の方が広いから廊下でやろう。」
「え、でも服脱ぎますよね?」
脱がなきゃできないだろう。」
「廊下で脱ぐんですか?部屋の中はダメなんですか?」
「じゃあ、あそこにトイがあるからあそこで脱いでこい。」
まーじーでー!!!???
たまたまユニクロのタンクトップ型のブラトップを着ていたので、モロ出しにはならなかったものの、それにしてもなぜ部屋があるのに廊下。そしてトイレ。
最初のクリニックから付き添ってくれた看護師さんが、トイレで服を脱ぐのを手伝ってくれ結局廊下でギブスをつけてもらった。

北京生活通算9年だからこそ言える。
この環境で1週間入院とか、私絶対無理
予言します。まず手術室含め病院全体の衛生管理が間違いなく非常にカジュアル。そして黙っていてもどんどん患者さんが来るこの病院、スタッフの皆さんも若干殺気立っており、優しく看護とかまずない。
6人部屋で清掃は某大手産科医院で見たように、汚いモップでまあるくザーッと拭いていくに違いない。
(あくまでもゆみこの想像です)
もう本当にどうにもならない状態ならいざ知らず、もしかしてしなくてもいいかもしれない手術をわざわざこの環境では絶対にしたくない。

付き添いに来てくれたLさんの運転で最初のクリニックに戻って最初に診てくれた先生と話し合い。
「手術はしてもしなくてもどちらでも良いとのことでした。」
「No.絶対に手術は必要。」
「でも、あの病院の環境は私には耐えられません。」
「だけどあそこが外科手術では北京のベストホスピタルなんだ。」不得意な英語で話しているせいか先生の断固とした口調に若干苛立ちを覚えてしまうのはなぜ?
っていうか、あの環境、先生なら耐えられるのかと聞きたい!
「わかった、君に3つチョイスをあげよう。1.J医院、2.やっぱりローカルのB医院、3.ローカルだけど私立の綺麗な病院。あ、あとジャパンに帰るという選択肢もある。でも手術はマスト。折れていたのはアンラッキーだったけど、折れているというのが見つかったのはラッキーだったよ!放置してたら大変な事になったからね!手術をすれば君は来月日本に帰る時に自分でスーツケースを持って楽に帰れるよ!ノープロブレム!!(満面の笑顔)」

先生に善意こそあれ悪気はないのは十分にわかってるのだが、なんか欧米人なら安心するかもしれない最後のこの軽いノリにも本当にイラッとする。ごめんなさい。
この不毛なやり取りの間、Lさんが外に出てどこかに電話してくれていた。
そして会計を待つあいだ「新しく出来たオアシスホスピタルに電話して確認したら、ゆみこさんが入っている保険なら使えるし、外科の先生はもともとJ病院の出身で、手術の際も必要ならJ病院から医者を呼んでいるという事でした。明日そっちに行ってみたらどうでしょう。手術するにしても、いつベッドが空くかわからないのを待っているのも良くないですし。」
そっか!あまりにテンパっていて思いつかなかったけど、別に病院変えてもいいのか!!!
スリーチョイスだけじゃないんだ!!!
ちょっと視界が開けた感じがした。いつも中国の人って集団で病院に行きすぎだと思っていたが、第三者がいるとこういう建設的な意見が出る場合もあるのね。ありがとうLさん!
Lさんがオアシスホスピタルの日本部のマネージャーさんに連絡してくれて、次の日の9時半で予約してくれ、自宅まで送ってくれた。

自宅に帰ってから、実家や夫(のっぽめがね一足先に帰国済)に連絡し、固定した腕で何ができるのか試してみたら水のボトルも開けられす、左手でカッターを使ってつなぎ目を一個ずつ切って行きやっと開いたのが20分後。
あまりにショックでこの日は昼からなにも食べないまま就寝したのだった。
posted by ゆみこ at 00:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月16日

なんとか

IMG_1604.JPG

ご無沙汰してます。ゆみこです。
やっと脱皮に成功しました!

とは言え、まだまだ右手でコップより重いものを持つことは許されておらず、友達に「どんなお嬢様だ」と突っ込まれる日々。

しかし今回この↑の着脱可能、通気性良し、軽いと三拍子揃ったギブスで本当に助かった〜。
石膏で固めてたらもっと不便な1ヶ月だったことでしょう。
最初にいったクリニックからまわされた病院が、北京でも数少ないこのギブスを扱っているJ病院だったので本当にラッキーだった。
ちなみにこれもし自分でお金を払ったら750元。約1万円で中国の一般的な保険適用外なので、結構選ばない人もいるみたいだけど全骨折ィスト(コッセツィスト)に言いたい。「1万円の価値は絶対にある!もし本当は払えるのに勿体なからいいや、と思ってやめるならばYouの選択間違ってるYO!」と。

骨折したあと近所を歩いていたら、たまに見かけるおばあちゃんに「あんた腕どうしたの?」と聞かれた。
「不注意で転んで骨折したんです。」
「まあ〜。あ、これ、このギブス。」
「あ、そうなんです。石膏じゃないんです。石膏より軽くて、通気性が良いみたいですよ。」
「あんた良かったわねぇ。石膏はダメ。この前テレビで石膏は良くないってやってたの。そうそう、これだった。これが良いって言ってた。へぇ、こういう風になってるのねぇ。」

…なんか、喜んでいただけたみたいで光栄です!

びっくりしたのは、これをはずしたらこの下の皮膚がすべて白く乾燥して剥けていたこと。
手のひらも手の甲も一回全部脱皮。

骨折した時から現在までのドタバタは徐々にUPしていくので乞うご期待。
っていうか、ゆみこ、帰国まであと1週間を切りました。

帰る前に右手が自由になって良かった。
だって箸が持てるから!
今日はとりあえず昼に鼎泰豊で上海ガニを使った料理をたらふく食べて来ました。
明日は羊〜。
posted by ゆみこ at 22:02| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月21日

近況

えーと

IMG_1517.JPG
よりにも寄ってこの時期に右肘関節骨折しました。
しかも自宅で転んで…

中国人の友達に「中国がゆみことの別れを惜しんで引き止めているんだ」と慰められましたが、別れは別の形で惜しんで欲しいものです。
っていうか、もう、本当に色々大変だったし現在も大変です。
でも友達がみんな助けてくれて生きながらえてます。

左だけでタイプするのが大変なので、いずれギブスが取れたら書きますねー。

posted by ゆみこ at 22:00| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月13日

ノーベル文学賞

取りましたね、莫言さんが!もちろん中国国内大フィーバー。中国語で言えば「莫言熱」!
本日すでにネットショップで莫さんの本品切れ続出!!
近日中に全集が出ちゃう予定!!!

友達Dさんが「中国人初ですからねぇ。僕は読んだことないけど。」
と言うので「初じゃないよ、平和賞ってるじゃん!」と返したら、本気で2010年の平和賞授賞を知らなかったのでビックリ。
そして確か中国はあの時かなりノーベル賞を批判したけど、今回の文学賞授賞は両手を上げて喜んでいるのにもビックリ。
文学賞ならいいんだね!

ちなみに莫さん、受賞後の様々なインタビューに対する受け答えから「昨日ノーベル賞をもらい、今日国を売った」などという批判も受けており、やはりいきなり光を浴びるとできる影も濃いなという印象。
中国国内でも莫さんを知らない人が沢山いた為(ネットユーザーの過半数が知らなかったそう)、なんだか空から降って湧いたような莫さんフィーバーだが、きちんと読んでいる人に言わせれば、莫言は今の中国をしっかりと描いた素晴らしい作家だそう。
私も紅いコーリャンの映画はみたものの莫さんの作品を読んだことはないので、この「莫言熱」に乗っかって受賞作の「蛙」を読んでみようかなと思っている。(当分買えなそうだけど)

posted by ゆみこ at 23:31| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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